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手の指のシビレを解消した施術の流れを書く

先日、嫁さんと息子とインドカレー屋さんにランチに行きました。

 

ナンを注文したので、手づかみで食べてきました。

味を感じるのは舌ですが、手でつかむことでなおさら美味しさを感じる事ができます。

皮膚感覚は、他の感覚の補助をすることもあります。

 

特に、手は人間にとって無くてはならないものです。

シャアザクの角みたいなモンです。

 

そんな手ですが、神経や神経に栄養をおくる血管に問題がおこると、シビレや痛みが起こることがあります。

悪化が進んでくると、手指の感覚が鈍くなったり無くなってきます。

ボタンをとめるとか、くつした履くときとか、やりづらいですよ。

 

でも、大丈夫。

脳や脊髄が致命傷を負わない限りは、回復の可能性があります。

しかも、早い段階ならば、手技療法で回復させる事もできます、ってかやってきました。

 

親指・人差し指のシビレ、人差し指・中指・薬指の先のシビレ、小指・薬指のシビレ…

おのおの「橈骨神経」「正中神経」「尺骨神経」がうまく働けなくなってシビレが出たわけでして。

各神経のバランスを取り戻してあげれば、シビレも消えるわけです。

 

脳から首を通り、鎖骨から肩を経由して腕に行き、先端の指に行きます。

例えるなら、電車の路線と似てます。

赤羽をスタート地点として、新宿を経由して、中野、原宿、お茶の水に行く流れと同じです。

 

電車が中野に来ない、としましょう。

でも新宿までは電車が来てる、としたら「新宿から中野の間」に何か問題がある、と思いませんか?

「東中野で信号機トラブルで止まっていましたが、ただいま再開いたしました。」

って、よく聞く放送ですね。

東中野でトラブルがあれば、中野まで行きません。

 

これと同じことが神経の流れでも言えます。

神経のどこに問題があるか、を確認するために「整形外科的テスト法」を行います。

この動きをして、こういう反応があれば、こういうことが起こっている、とわかる判別法です。

これで首~鎖骨~肩~腕~指まで、神経の働きをチェックしていき、どこで異常があるか判断します。

レントゲン画像だけ見ていても、コレをしないと裏付けが取れないので、推理できないです。

 

 

実際あったケースでは、こんなことがありました。

 

数週間前から、右手の人差し指・中指・薬指の先端にチリチリする違和感があったが、ここ数日悪化してきてシビレやときおり触った感覚が鈍るようになった。

病院にいってレントゲンをとって見てもらったが、異常はないので様子を見て欲しい、と言われ、とりあえずシップをしていたがどんどん悪化していった。

くつしたを履くのも大変になってきたので…とツテをたより来た女性がいました。

 

指先の感覚を左右確認したら右の指三本がおかしい。

ひじから先を確認したが異常なし、肩や二の腕も問題なし。

首を横に倒したときに、右手指に違和感を感じ、鎖骨ちかくを押されると指にニブイ痛みを感じた。

首と鎖骨そばの神経・血管の異常を確認するテスト法をやったら、鎖骨そばの斜角筋と首の筋肉と関節に問題があることがわかった。

 

鎖骨回りの筋肉をリリースしたあと、首の筋肉の緊張をほぐしたあと頚椎を矯正し、腕全体をストレッチしたら、数週間あった指先のシビレがその場でなくなりました。

 

シビレや違和感が減ることは確実でしたが、きれいに消える事は少ないので、印象に残りました。

これは手のケースですが、足でも同じで、神経の異常の場所がわかれば手が打てます。

手品でも何でもない、解剖学を応用した施術方法です。

 

シビレや痛みには理由があります。

その原因を解消してあげれば、その結果も無くなるわけです。

難しいようで簡単な事なんですよね、実は。