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親指の使いすぎの痛みの対策をすべて書く

職業病、ってのがあります。

トラック運転手なら腰や首を痛めやすいですし、ピアノ演奏者なら手首やひじ、美容師なら手が荒れたり手首を痛めたりしやすいです。

 

職業別での対策を書くのも興味深いのですが、頻度の高い「親指の痛み」に注目してみます。

腰痛対策ブログなんですが、親指の痛みもカラダ全体のバランスに影響する点で腰痛と微妙に関係しているので。

 

あ、骨折・脱臼は迷わず病院や接骨院へGOです、そいつらは自分で対策するのは困難です、素人にはオススメできない諸刃の剣。

 

そんなわけで、親指を動かして痛い動作で大きく3つにわけて対策を書いていきます。

 

まずは痛い親指を握り込んでください、霊きゅう車が通るときに親指を隠すアレです。

そのまま手首を小指側に曲げてください。

痛いですか?痛いなら①の対策を見てください。

 

痛くないですか、痛くないなら親指と人差し指でマルを作り、そのまま強くつまんでください。

痛いなら②の対策を見てください。

 

まだ平気ですね?今度は親指と小指でマルを作り、強くつまんでください。

痛いですね?そうしたら③の対策をみてください。

 

全部痛い人はいます?そうしたら①②③の対策全部を見てください。

ちなみに初めにやってもらったのは「フィンケルシュタインテスト」と言います。

ドケルバン病かどうか判断するためのモノです。

 

んでは、以下に対策を書いてきます。

 

①の対策

いわゆる、ドケルバン病の疑いが濃厚です。

親指を立てるサムズアップの時に、なんかスジが二本浮き出る※じゃないですか。

そこの腱・関節が炎症をおこしてます。

 

両方とも、親指から前腕の甲側のど真ん中まで伸びてます。

親指側の痛いほうが腱で、腕側は筋肉になっています。

 

親指側は、なんか指のサポーターを使って2週間くらい休ませながら使ってください。

指の腱や関節を10分くらいアイシングして、気持ちよければアイシングもして欲しい。

 

で、これがキモなんですが、腕側にくっついてる方の筋肉をしっかりほぐしてください。

そこの筋肉が固くちぢんでいるんで腱が引っ張られて問題がおきてます。

親指だけなんかしても、痛みは取れづらいですよ。

 

※手のひら側のスジが「短母指伸筋」、甲側が「長母指外転筋」と言います。

覚えてキャバクラとかで自慢しましょう。

 

 

②の対策

母指内転筋がヤバイですね。

こってるか、シコリが出来たか、もっとひどいトリガーポイントになったか。

 

親指から中指まで三角形についてる筋肉です、つまんで引っ張るとほぐしやすい。

 

親指と人差し指を広げます。

そこの真ん中あたりを、反対の親指と人差し指でガッシリつまんでもぎ取るように2~30回引っ張ります。

親指を手のひら側、人差し指は手の甲側からつまむとやりやすいです。

 

なかなかに痛いでしょうが、やると動きやすくなるはずです。

1日2回、3~4日続けてください。

キツければ10分アイシングや使わずに休ませる日も入れてください。

えらく楽になるはず。

 

 

③の対策

母指対立筋を中心にヤラれてますね。

親指の第二関節から、手首のしわの真ん中んとこまである筋肉です。

 

先の丸いペンとか100均のちっちゃいマッサージ棒、その辺にないですか?

そいつの先で、親指の第二関節から手首のしわの手前のギリ手のひらのとこまで押し付けて強めに2~30回ガリガリなぞってください。

大根おろしをやるみたいに結構本気で、あ、骨はやっちゃダメですよ。

そこそこ痛いんですが1日2回、3~4日やってください、あくまで無理せず。

コリやトリガーポイントがはがされて血流が行き、回復しやすくなります。

 

親指は信じられないくらいの回数を使っているんで、筋膜も信じられないくらいちぢんだり癒着したりします。

ほぐす、はがすとかしないと、痛みはそのまんまです、筋膜の癒着は時間経過では取れにくいので、実力行使しましょう。

 

痛みについて「この筋肉・腱が問題です!」って書いてるとこは多いですが、対策を書いてないんですよねぇ…

こちらに書いたテクでじゅうぶん対策できるので、ダマされたと思ってやってみたください。

 

ただし、あくまで自己責任の範囲でお願いします。

けっこうギリギリを攻めるので、指が使えないと困る用事などありましたら、自己判断でおねがいします。

まさに諸刃の剣、ではあるのですが、皆様の一助になれば。