腰痛対策

腰痛は関節が悪い?それとも筋肉が悪い?

現代は情報が多すぎると思うんですよね。

アレが美味しい、あの学校に進学すれば安心、これを飲めばシワが消える…

情報、とにかく多いです。

 

情報を知る事は簡単になりましたが、困ったことに、正確かどうかは一人ひとりの判断にゆだねる場合が多いです。

過去最高に悩んでるんじゃないですか?人類。

 

いちど立ち返り、体験して身体的・物理的に理解する事に戻ってみてもいいんじゃないかと。

あの人が言ったから、と、何も疑わずに受け入れるのはちょっとねぇ。

日本人は特に「海外ではこう」と言われると無条件に反応しちゃうので。

 

最近、患者さんから言われたり、某サイトでも質問がありました。

腰痛は関節が悪いのか?それとも筋肉が悪いのか?

 

腰痛には多くの種類があるので、原因はさまざま。

答えとしては 両方関係あることもあれば、まったく無い事もある です。

 

気持ちの問題とか言えちゃう人は、すごい腰痛になった事がないのかな。

くしゃみがツラい、座るのが怖い、寝返りをためらう、とか体験した自分は言えないですね。

 

骨折が原因の腰痛なら、問題は確実に骨。

ぎっくり腰はたいていが筋挫傷、たまに靭帯のばして捻挫。

悪い座り姿勢で関節に圧迫を続けて、ヘルニアで炎症起こせば関節が原因、かなぁ。

座り姿勢で腸腰筋がちぢんで腰が反って、関節を圧迫したとしたら両方に原因があるよなぁ。

 

どっちかが原因というより、バランスを悪くして結果として腰痛になるので、ひとまとまりの場所としてとらえるのが本質のように思います。

 

むしろ、バランスを悪くする理由で腰痛を分類した方がわかりやすいと思うんだよなぁ。

 

長い時間、悪い姿勢をつづける。

運動して、腰・足・臀部が痛くなったが、かまわず運動を続ける。

筋肉が弱ってるのに、昔の感覚で動いちゃう。

交通事故とかの外部の物理的要素のほかの原因は、こんな感じが多い。

 

そのほか、骨盤の内側にある関節、仙腸関節に問題がある時も腰痛になりやすい。

炎症があると当然痛いし、動きが悪いときは逆の関節に負担がかかる。

ど真ん中の仙骨がかたむいたら、そこに乗っかっている背骨にも影響がでて、たいてい腰痛になる、まれに肩こり背部痛。

 

カラダの表面の皮膚にも腰痛の原因があったりする。

背中や太ももの後ろの皮膚に、古傷があったり、皮膚がこわばり伸びなかったりすると、そこを中心として動きのバランスが悪くなる。

 

歩行時の足首の関節も原因の1つになる。

かかとを着地→親指で蹴って重心移動の繰り返しで人は歩く。

そのとき、カカトのすぐ上の距骨下関節の動きが重要。

ここが動かないと、うまく足の指が使えない。

うまく使えないので、効率悪いがふくらはぎや太ももやお尻の筋肉でカバーして歩く。

とても長い時間をかけて疲労がたまり、筋膜にゆがみを作り、ある日突然コシが…となる。

 

関節だけ、筋肉だけ、の問題なら、腰痛がこんなに複雑な対応をされることはないでしょう。

いろいろ原因があるから大変なわけです。

自分なんて十数年悩みましたからね。

 

正解はAかB、どっち?

答えはCでした! なんて現実ではよくあることです。

答えがちゃんとあるのは学校のテストくらいなモンですよ、リアルな社会は色々と厄介です。