接骨院業界で数十年働いておりますと、いろいろな事があります。
人間関係とか給料とか残業とかは、他業種さまでも同様かと思われるので割愛いたしますが、業界特有の問題などあったりいたします。
腰痛と直接的な関係はないのですが、間接的にはあったりしますが、まぁチラシの裏に書くべきような内容でしょうが、興味のある人もいるかも、なんて思いまして。
まず、この業界の人は腰痛が多い。
この場合、1人治療院と複数スタッフのいる院では理由がちがいます。
1人治療院の場合ですと、休めないから無理してるんでカラダ壊します。
患者さんで「よそで院長やってんですが、自分は治せないので来ました」という直球のかたも居ました。
自分も無理して壊して他所に行くことがありました。
マンガ家のアシスタントとか職業を偽って行っていました、失礼しました。
首がこったとかなら、鍼も打てるし矯正もできるんですが、本気でやばくなると自分では出来なくなります。
今は他に手が借りれるんでありがたいです。
複数スタッフ院の場合は、みんな代役がいなくて超忙しくて無理してるケースと、みんなヘボなケースです。
腰痛を治せる治療家でも、休まずずっと無理してればカラダ壊します。
お互いに施術しても休めないと回復できません。
最近のグループ院とかは、労働基準法無視の長時間労働だし有給も取れないし休日返上で勉強会ですしノルマ達成しないと長時間説教食らうしでヤバイようです。
腕のいい後輩が就職した院がそうでして、相談を受けていましたが、結局精神を病んでしまい自主退社扱いになりました。
いまは、彼の奥さんがその院と裁判やってます。
カラダどころかココロも壊します、患者さんどころじゃないです。
みんなヘボなケースは、まぁ、論外です。
ふだんから予防もしてないでしょうし、施術も的外れなんで何にもなりません。
施術中、不自然に力んでるのでカラダ壊してしまいます。
あとは、保険請求でしょうか。
ワザと不正してるトコもあれば、知らずにやってしまっていたトコもあります。
接骨院は、整形外科の少ない時に補助的に怪我の施術をまかされた経緯があり、保険請求が出来るようになったようで。
それでも、初期は「窓口で全額払い、あとで患者本人が払い戻し請求をする」スタイルでした。
それじゃ不便だから、と、払い戻し請求を「接骨院が代理で行う」今のスタイルになりました。
初回とあとは月ごとに、レセプトにサインをもらうのはその処理で必要だからです。
このサインをもらい忘れたから偽造しちゃう、とかいうのはまだいい方で、来てないのに来てることにして請求しちゃう悪党もいました、もしかしたら今でも?
ゴーストとか透明人間だとかフザけた事を言ってるのが大勢いましたね。
強制させられそうになりケンカになって、結局自分がヨソに行く事になりましたね。
さらにひどいのは交通事故を数人で「作って」しまい、保険会社に請求するケース。
完全に真っ黒です。
そんなんこんなで、嫌気のさした接骨院を見限り鍼灸の資格も取りに行った訳です。
今でも怪我の施術もしてますが、キチンと保険請求できるモノ以外は全額自己負担でやっております。
そんな自分にも保険会社から返戻(へんれい)と言って、請求がおかしいから1回返すわ、とレセプトが戻ってくることがあります。
一部上場企業の保険会社がめっちゃ多いですね、赤字なんでしょうね、だからムダな出費を削りたい、と。
あとは、体育会系の人間が多く、日本語が通じない人が多いですね。
運動で怪我した→接骨院行く→その仕事にあこがれて資格とる
の流れがとても多いです。
自分みたいに、自分自身の治療法を探しまわって治療家になった人間は変わり種です。
努力と根性でなんとかなる、と思ってる人間の多い事。
インフルエンザになってもマスクもしないで仕事に来たりする方が居たりするのが驚きでした。
法律を守る、という点でもガバガバの人間も多かった。
ファミレスのお菓子を万引きして自慢する接骨院の院長の話も聞いた事がありますし…
良い面もありますが、悪い面が目立ちます…
交通事故にかんしては、以前の記事でふれました。
保険会社でして「ノルマがある」って事は、もっと知られていいと思ってます。
あとは、「患者さんを救わなければいけない!」と思い込んでしまって無理する先生かな。
神様でもなんでもないのですが、人を救うんだ!と他人に目が向き、自分に目が向かないで自滅する方も多くいました。
患者さんにとってはすごくいい先生なんですが、これをいいように利用する悪党がいましてですね、うまく言いくるめて低賃金長時間の労働をさせるんですね。
名前は書きませんが、関西・関東など多く出店してる某グループみたいなトコですね。
数店舗経営でもそんな奴いました。
なんか、あらためてヒドイ業界ですなぁ…
直接患者さんに言うことは無い内容ですが、どっか知ってほしいと思うところはあります。
業界の健全化をねがって、あちこち裁判しまくってやろうかしら。