世間はゴールデンウイーク真っ只中ですね。
あちこちに旅行に出かけて、沢山歩く方も多いでしょう。
しかし!
『お尻というか足の付け根の部分が痛い』
『歩く時になんだか足が伸ばしにくい』
など、足回りで困っていませんか?
病院に行っても
『加齢ですね』
『湿布出しときます(大量)』
『ヘルニアなんでなおりません』
などの対応のみで困っていませんか?
今回の記事では、そのトラブルの有力な原因の1つを紹介し、解決策を提案します。
『そうそう、まさにわたしの事です!』
なんて方は参考にしてみて下さい。
中殿筋とは
人間は2本足で歩いて移動します。
そのため、お尻(臀部)にとっても多く筋肉がついています。
お尻に筋肉が沢山あるから、2本足で歩けます。
※詳しい説明はザックリカットしてます。
なかでも『中殿筋』という筋肉が歩行の主役といってもいいです。
お尻の横の部分~太もも裏のちょい外側くらいに居ます。
結構分厚いです、普通の人で英和辞典くらいの厚みがあります。
片足立ち
しっかり立つ
の動作は中殿筋が頑張るから出来る動作。
ちなみに、ゴリラやオラウータンの殿筋はちっこいです。
なので彼らは2本足で立つ事は出来ません。
『カンガルーは立ってるじゃないか!』
ですか?
カンガルーは筋肉質の尻尾も使ってようやく立位をキープしているんです。
それらを考えると人間の殿筋は強力です。
中殿筋スゴイ。
中殿筋のトラブルで出来なくなる事など
歩く事、立つ事の中心なので、
中殿筋がやられてしまうと『歩行』『立位』がダメになります。
片足立ちが出来ない
歩く時足が伸ばせない
歩く時お尻が痛い
などの動作困難になります。
他の殿筋に影響が出たり、梨状筋やハムストリングスもおかしくなったりします。
トラブルも色々ありますが、種類としては
使わないから弱って細くなった
昔痛めて筋膜が癒着してこわばっている
座りっぱなしなど神経・血管の圧迫で筋力低下
施術をしていて、上記のものが多い印象。
ほっとくとヤバいです。
中殿筋のケアのやり方
そんな大事な中殿筋のケアですが、まず伸ばす、その後強化というシンプルなものです。
中殿筋ストレッチのやり方
お尻を引き延ばすイメージで伸ばしてあげます。
寝ても立っても出来ます。
①中殿筋を伸ばしたい方のヒザを曲げます。
②曲げたヒザを両手で抱え込んで30~90秒伸ばします
(息を止めない)
歩いていてケツが痛いな~と思ったらスグにヒザを抱え込んで伸ばしてみましょう。
ラクになったら、あなたの中殿筋はお疲れサマンサ。
『なんか伸びてる感じがしない…』
と思っても大丈夫、殿筋は大きくて深い筋肉なので
(なんとなく伸びてるかも)で十分効果が出てますから。
中殿筋強化のやり方
数日ストレッチをやってみて、ひどい痛みが消えてきたら強化しましょう。
①椅子の背もたれを軽くさわる
②出来る範囲までしゃがむ
③ゆっくり立ち上がる
④つかれたら止める
これを1日2回ほど(息を止めずに)やりましょう。
夕方かお昼前くらいがやりやすい時間帯でしょう。
普通のスクワットが出来るなら、スクワットがいいかな。
2週間ほどやってみると、歩き方が良くなるはず。
中殿筋と一緒におかしくなる筋群
ちなみに、中殿筋と連動している筋肉がいくつかありますが、
特にハムストリングスと梨状筋は一緒におかしくなりがちです。
ハムストはストレッチ
梨状筋はテニスボールでガリガリほぐしてくれるとイーですよ。
あとで過去に書いた記事を貼っておきます。
まとめ
中殿筋、
日常生活ではほとんど意識しないと思います。
歩けない、困った、でもどこがおかしいか分からない…
となった時、ようやく気付く縁の下の力持ち的な筋肉です。
基本はストレッチでケアできます。
しかし、どうしてもおかしいのが減らない、となったら鍼灸院へ行きましょう。
寸6の3番とか、2寸の5番とかの鍼を
ピピピッと打ってもらえば劇的に楽になりますから。
立った時、歩く時、おかしいと思ったら中殿筋をチェックしてみてください。
あなたのつらさが減りますように。