腰痛対策

腰痛と筋肉は、どんな関係?

フィットネスジムに行くと「腰痛予防に腹筋やレッグプレスをやりましょう」と言われ、ウエイトやマシンでトレーニングした後サウナに入って帰りますね。

腰痛になってから病院などに行くと、ほとんどの人が「安静にしてください」と言われ、シップを沢山もらって帰ります。

たまに腰痛体操の書いてある紙をもらう事もあります。

 

痛いうちは休む、痛くないなら動く、ってのは真実だと思います。

しかし、腰痛予防には腹筋だけやっていればいいのでしょうか?

 

腹筋がとんでもなく強いプロレスラーに腰痛の人は多いのですが、腹筋との関連として矛盾してませんかね?

 

繰り返しこのブログで取り上げていますが、腰痛と筋肉に関連があるのは確かです。

そして、筋肉を強化することで腰痛を防げるのも確実です。

 

では、なぜ筋肉ゴリゴリの人が腰痛になるのか?

…それは、腰痛を防ぐ筋肉を強化していないからです。

 

信じられんだろそれは、と思う方、思って当然ですよね、自分だってそう思いましたもん。

でも、考えた末に残ったモノなんで、除外するのはもったいないです。

 

カラダは連動して動いているんですが、ざらっと確認してきましょうかね。

みぞおち~膝までのあいだは、上半身と下半身をつなぎ、下半身の力を上半身に伝えるため効率よく動いています。

※ホントは、『距骨下関節』という足首の一部もチカラの動きの伝達に協力していますが、こんがらがるので今回は除外しときます。

太ももの後ろで前進、前でブレーキ、脚の外側の靭帯でテコを使い、殿筋と腸腰筋でバランスを取り、背骨が動きやすいように背骨と骨盤を「動かさないようにする」など色んな力を使って動いています。

 

カラダさん、いろいろ頑張ってくれています。

このバランスがとれていれば、腰痛は関係ないです。

 

しかし、どこかが弱かったり、強すぎたり、長く負荷のかかる姿勢をとったり、ささえる場所が重すぎたりすると、腰痛はあなたのすぐ後ろまで来ます。

 

動く筋肉と、動かないでささえる筋肉のバランスが大切で、腹筋の量だけで腰痛を予防しているわけでは無いんです。

動く筋肉のアウターマッスルと、動かさない筋肉のインナーマッスルがつり合いが取れていればいいんです。

 

インナーマッスルが支えきれない負荷のかかる姿勢をずっとすると痛くなりますよね。

筋肉が多すぎるとか筋肉自体が弱いなどでも、相対的にカラダが重すぎて支えきれず痛めます。

 

見た目では、アウターマッスルの方が目立つんですよね。

デカいし相手を威圧できますし。

テッカテカのゴリゴリなビルダー、自分も昔あこがれてバーベル挙げてましたし。

 

ですがそんなビルダーさんに、逆立ちして歩いて、と言っても多分できないです。

 

ビルダーさん達、アウターだけ鍛えまくってますからインナーで上半身を支えるのは向いてないです。

もっとアウターを鍛えまくると、自分でドライヤーや歯ブラシも持てなくなります。

腕が重すぎてインナーマッスルで支えられないんですもん。

 

インナーマッスルを常時挫傷しているビルダーさんもいる事でしょう。

筋肉を優先して、関節や神経系の回復を無視しますと悲しい事になってしまいます。

 

 

通常の人でも近い事はおこりえます。

デスクワークで腰椎と腸腰筋に負担をかけて、殿筋や太もも裏の筋肉を固くしたらどうなるか!?

 

おわかりですよね。

腰痛です。

 

腹筋だけが腰痛と関連しているわけじゃなくて、連動して関連があり、特にインナーマッスルの働きが重要なわけです。

 

ラジオ体操みたいな前進の関節の連動した動き、バレェのバーレッスンみたいな体幹のインナーを強化しつつ太ももを柔軟にするとか、バランスボールに乗っかったりプランクしたりでインナーの強化など「連動させる」「インナーマッスル強化」ができると健康を保てるし、腰痛も予防できるわけです。

もちろん、体格、運動量により1人ひとりやり方は異なりますが。

 

腹筋だけでなく、バランスよくカラダを連動させて健康なカラダを保ちましょう!

 

 

でも、個人的にゴリゴリマッチョも捨てがたいです。