自分は治療家として、患者さんに体操とか筋トレなどを指導します。
指導するからには、効果がないといけないじゃないですか。
ラーメン屋とかすすめるにしても、まず自分が食べに行っておいしくなければオススメできないですよね。
個人的に、自分がためして良かった事なら自信をもってすすめられるので、体験できることはまず自分がやってみております。
仕事してても、とびぬけて腰痛の方が来院されるので、腰痛対策の指導をたくさんします。
とくに腹筋の筋力強化に関しては、そこが弱いために腰痛になる方が多いので、なんとか楽に単純にトレーニングを続けてもらえるか、を、試行錯誤しながら指導してます。
でも、腹筋の強化って思うようにいかないんですよね、途中でヤメちゃうか、続けても回数ばかり増えて腰痛の原因が改善しない事が多かったです。
指導する内容も経験や年数などで変化してきました。
やみくもに腹筋やってくれ、と言ってた時期や、ダンベルを購入してウエイトトレーニングをすすめたり、チューブトレーニングに夢中になってた時期もありました。
流行に、みごとに乗っかっていた覚えもあります。
友人知人で健康な人の習慣を聞いたり、格闘技のトレーニング法を学んだり、解剖学を復習したり、流行本や発表された論文を読み漁ったりし、自分でためして確認したりを長い事やってましたし、これからもします。
そんななかで、最近まで腹筋には「ドローイン」をメインで指導していましたが、興味深い本に出会いました。
「プリズナートレーニング」です。
解剖学、運動学、運動生理学などから、この動作が人間には最高なんじゃないかしらん?と自分が導き出した強化法がフツーにのってました。
鼻水でました。
ほかに、コレの動き、なんとかならんかしら、と思ってた動きは鉄棒を使うことで可能にしていました。
そのくだりを読んで、ご先祖さまの話を思い出しました。
明治生まれのご先祖さまは鉄棒が大好きで、五十過ぎても鉄棒を見つけると大車輪をしていた、と、父から聞いていましたが、背は低いけど腕力などはナカナカ強い人だったようでした。
その本の内容の中で、「腹筋強化はレッグレイズがいいんじゃね」とありました。
腹筋運動の中でも、あまり重要視されにくいトレーニングです。
タイミングとしては、実はちょうど半年ほど前から自分のトレーニングに取り入れていました。
日常動作で使う動作としては、レイズの方が効果的です。
筋肉を収縮させる、という事では上も下も変わりませんが、体幹の強化も望めるすごい奴です。
腹筋とはこうやる、という同調圧力に神保さん負けていました。
ただ、何かにつかまらないとやりづらいです、鉄棒やぶら下がり健康器なんか最高です。
やり方を書いておきます。
強度の調整は、椅子に座って行う・床にあおむけで行う・鉄棒につかまる、などで出来ますが、基本は変わりません。
①両足をゆっくり上げていく
②上げきった所で1呼吸(もっと伸ばしても良い)キープ
③ゆっくり下す
④くりかえし
というシンプルなもの。
腹直筋・腹斜筋・腸腰筋が強化できる。
レッグレイズはしてましたが、とりあえず本に書いてある動作を基本から1か月ほどやってみました。
階段や歩行時に足が上げやすくなりましたし、床から起き上がる時にスッと立てるようになりました。
もうそれだけで効果を実感してますが、さらに日常でも腹筋がしっかり働いているのがわかるようになりました。
レイズもポイントに気を付けると別物になるのは発見でした。
ちなみに指導内容として、ドローインも悪くはなかったが、動ける人には強度が低かったかもしれません。
今週に入ってから、腹筋強化の指導がコレでいってます。
3か月~半年ほどで経過がわかるので、楽しみにしています。
営業的にはアレですが、「ぜんぜん腰痛くないよ~」と言われる事ほどうれしい事はないので。
動作して腰痛のない方でしたら、今日すぐにでもレッグレイズされるのをオススメします。
まず1か月続けられると世界が変わると思います。
あと、プリズナートレーニングの内容も興味深かったので、こちらもオススメします。
一昔前のプロレスラーで、やたら強い人の理由がわかったような気がしました。