どうも、神保です。
情報社会というものは素晴らしいもので、地球の裏側の国の論文がすぐに読めたり、名古屋の印刷所に原稿をデータで送り製本してもらえたりします。
そのかわり、手に入る情報がとんでもなく多くなっているので、いらないモノを捨てる事もしないといけません。
さらに、今まで正しいと思ってたモノが正しくなくなったりします。
うさぎ跳びや腹筋運動などです。
しかし、いずれは変わりそうなんだけど今の所はこんな感じ、ってモノもあります。
腰痛関連でいうと「軟骨は再生しない」というものです。
ほとんどの軟骨には血管が行ってないので、壊れたら血行を利用した再生ができません。
でも、軟骨にもちょびっと回復機能はあります。
軟骨は関節の中にあり、関節は「関節包」というフクロにつつまれています。
そのフクロの中には「滑液」という、うす黄色のヒアルロン酸とたんぱく質がたくさん入っている液体でいっぱいになってます。
こっから関節の中の人たちは酸素や栄養をもらってます。
その液体は、関節を動かすことで関節包の内側(滑膜)からドパドパ出てきます。
関節動かす→滑液でてきて酸素・栄養とどける→ちょっと回復
という仕組みがあるわけです。
血行の回復能力にくらべると格段に低いですが、無いよりは良いレベル、ではあります。
有名なところだと、膝の中の「半月板」があります。
じつはコイツ、外側のへりに血管がちょっと来てます。
なので通常の関節の中の軟骨よりは回復がみこめますが、まんなかあたりをザックリいったらヤバイです。
ぬってくっつける事をオススメします。
で、この軟骨、関節の中では滑車のやくわりをしてますが、他にもあちこちにあります。
鼻や耳にあったり、気管などノドにたくさんあったりします。
関節の中にあるときは滑液で回復、無い時は…軟骨の表面にある「軟骨膜」から微妙に栄養をもらい回復します。
軟骨には血管は来てないけど、軟骨膜にはある程度きてます。
学校の教室には出前のピザは来ないけど、校門で受け取ればOKみたいな感じ。
まぁ、軟骨は回復はするんだけれど、大きくダメージをもらっちゃうと再生しきれない、ってところでしょうか。
さらに関節の中の軟骨に関しては、その「関節」を動かして使ってあげないと「滑液」が動いて軟骨を回復してあげられないルールがあります。
骨折や靭帯は安静、軟骨は運動しないと回復しない…
回復するやり方が違うので
「固定はなるたけ短時間」
「リハビリはなるたけ早く」
というのが骨折にしても捻挫にしてもあてはまります。
今回の結論としては
軟骨は回復するが少し、再生とまでは言えない
ってとこです。
しかし、IPS細胞やSTAP細胞が確認できた時代なので、自分での再生能力は期待できなくても医学の力で再生することが可能になりました。
あとは民間レベルで使えれば、すばらしい事になってくれると思います。
ジャック・ハ〇マーさんみたいに、キルシュナー鋼線の手術に耐えなくても身長のばせる時代はすぐそこです。