街を歩くと、いろんな民間療法の看板が見えます。
整体、カイロ、マッサージ、気功、接骨院、鍼灸院、十字式…
そんな中で、ドクターも一目おく治療法があります。
鍼灸(はりきゅう)です。
日本であつかっている鍼灸は、もともと中国大陸で生まれた技術を、日本人が部分的に改造したものです。
本来の鍼治療では、鍼をそのまんまブスーっと刺します。
腰とか背中以外に刺すとすげぇ痛いです。
それだと使いづらいので、日本式は管を使って痛みを感じにくくしてます。
灸の方は特に違いは無いんじゃないかな?
古代中国でえらい昔、ゴザをばらして縄をつくり、はしに火をつけてお灸した、とかいう事も聞いたことがあります。
今はもぐさを使ってますね、あちらとこちら、そんなに違いはないはずです。
で、これらは、ちゃんと使うためには、脈をみる技術とツボの場所・効能・流れを覚えないといけません。
きちんと整理された知識が必要になるので、ドクターも一目おいてるんじゃないかと思います。
しかし、鍼灸師の自分が書きますが、鍼灸は万能ではありません。
効果のあるもの、うすいものがあります。
ちなみに、金の針をさしても石化はなおせません(ファイ〇ルファン〇ジーですね)。
友人や患者さんから「腰痛には鍼!」と力説される事が多いです。
自分はひどい腰痛だった時に、へぼな鍼灸院にいろいろ行ってガッカリした事がおおくあります。
「腰痛には腕のある鍼灸師の鍼灸が効く」のであって、誰が使っても同じようになるわけではないので注意が必要です。
鍼灸の学生時代、おばあちゃん先生がこんな事をよく言ってました。
「腕のいい鍼灸師は、鍼もモグサも使わずになおしてしまう」
自分は、つまようじでカラダを突っついて急病人をその場で治してしまったバケモノを知っています。
子供の脱臼とか、頚椎のズレからの異常なんかでしたら自分も鍼もモグサも無しでいけますよ!
接骨やカイロプラクティックの技術ですが…
あと、腰痛にはたくさんの種類があって、鍼でいけそうなのは筋膜や靭帯のからむケースです。
お灸では経絡を利用した方法ですね、長期的にしっかり改善しますが、即効性を出すのはむずかしい所。
ぎっくり腰は大体が「多裂筋」「中殿筋」「腸腰筋」の筋膜がおかしくなっているので、鍼でそこをなんとかすればなんとかかなる事が多い。
でも、すべり症や炎症ど真ん中のヘルニアなんぞには向かないです。
固定で楽になる腰痛もあります。
結論
鍼が効くんじゃない、よい治療家が鍼を利かせている。
ちゃんと学んで経験をつめば、自分でさえ子供の夜泣きをティースプーンでなおす事もできます。
すると、鍼灸のすごいのは習得に道筋があることかもしれません。