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経絡治療ってどんなの?

今回は、世間でいう所のツボを使った治療について書き散らかしていきます。

神保さんは鍼灸師でもあるので、経絡治療、俗に言うツボを使った治療もします。
腰痛に対応したツボもあるけど、経絡治療は患者の現在の症状と脈を診て治療穴を決めます(いわゆる取穴(しゅけつ))。
この決めるので、治療効果は天と地ほど変わる。
そもそも、経絡治療をうたっているのに、腕や舌や腹の脈を診ないで治療するのはヤブなのでそこは行くなよ、注意だ。
鍼灸治療として、痛みのある部位を通る経絡のほかの経穴を

今回はどちらかというと自分への防備録というか治療家向けの内容かな?
最後の方に腰痛に効果のある簡単なツボを記載するので、それだけでも見てくれると嬉しい。

 

経絡治療は、おもに経穴に刺激を与えて体の治癒力を引き出す治療法なんだけど、経穴のチョイスでその鍼灸師のセンスが問われる。
14経脈(12経脈+2)、奇穴、阿是穴を使うのが経絡治療だけど、他に絡脈、経筋等の裏ルートを使う鍼灸師も居る。

因みに、経穴と経絡の関係は、駅と路線の関係に似ている。
足少陽胆経という路線の中の環跳という駅、みたく。
路線の駅は働きが似ている事が多いので、隣り合ったツボを両方使う、ってのもある。
高円寺で古着を物色してから西荻窪で古本屋を巡る、みたいな。
面白いのが、これに関してはここがイチオシみたいなツボもある。
メイド喫茶なら秋葉原で執事喫茶なら池袋、みたく。特効穴といわれてます。

ツボの流れの特色で、1つの駅だけど、いくつかの路線が入っているものも、ある。
吉祥寺みたいに総武線、東急東横線、青梅線などターミナル的な大活躍なツボもあれば、西新井大師線みたいなどん詰まりでマイナーな(失礼)ツボもある。
百会なんて最たるもので、全身に効くなんて言われている、駅で言ったら東京駅か?

神保さんが経絡治療で腰痛を治療する時は、痛い場所と痛い動作と症状と寸関尺の腕の脈を診ます。
①脈を診て、強すぎる所を抜き、弱い所を補う。
抜くのは主に鍼、補うのは灸か手技、これは本治法(もともとの原因を治す考え方)の狙いが強い。
②座骨神経の影響でシビレがある時などは、坐骨神経ラインに寸6か2寸の二~三番で鍼パルスかまします、シビレの強い所の電極をマイナスにするかな?
③場所と動作で大体の経絡(まあほぼ膀胱経なんですが)にアタリをつけて取穴、ほぼ鍼のみか鍼とシール付きの灸の組み合わせ、たまに灸頭鍼。

②③は標治法の意味合いが強い。

そん中でも、使う経絡やツボで「あ、またコイツ来たな」ってツボはあって、そいつらはいわば一軍として知識ストックしている。
気海兪、大腸兪、関元兪、承扶、殷門、浮郄、居髎、環跳、痞根、腰眼、腰痛点
あなたが鍼灸師なら、単純な取穴だなと思われてしまうだろうが、おれとしては、直接行くのが結構効果が出たので経験としてこの取穴で行っている。
まぁ、あとは脈を診て、体の経絡のバランスを取る治療を追加するが。
鍼灸師でない方がツボを使って治療する時にやっとくといいのは、ゆっくり押していって鋭い痺れや痛みが無くイタキモチイイとか何かしら良い反応があればおk。
個人的には、その反応がひと段落するまで刺激を続けるのをお勧めする。

 

後は覚えとくと得なツボの位置を紹介しておく。

 

※腰痛点、まさに腰痛の特効穴だが、二つの穴がセットになっている、こいつは手の甲にある。
人差し指と中指の間、指の股に指を触れて手首側へなぞって欲しい、人差し指の腱を越えて指が止まる所があるはず、そこが一つ。
もう一つが薬指と小指の間をさっきと同じようになぞって止まる所にある。
※環跳、こいつは股関節前面にある。
仰向けで膝を曲げると股関節のしわが出ると思う、その骨盤のちょい外側、太ももの骨の一番上の部位よりは内側、北野たけしのコマネチのラインにある。

この二つはこれまた個人的に、ぎっくり腰になった時にかなり効いたツボで、腰痛点を押していると、左右四つのうちやたら響くツボがあって、そこをしつこく押していると腰痛が軽減したし。
腰痛で痛い側の環跳を激痛の中、これでもかとほぐしきったら、歩けなかった腰痛が歩けた経験がある。

ぜひ参考にして頂きたい、ということで今回はこれで。