先日、首と骨盤の関連の記事を書きました。
腰の痛みもつらいですが、首の異常・痛みは、
「頭痛」「集中できない」「目がかすみやすい」「耳が聞こえずらい」
などの日常生活を快適に送れなくなるような不具合がおこります。
今回はそんな首の痛みの原因と対処法を書いてみます。
そもそもですが、首の役割は ①頭を支える ②体幹のバランスを保つ ③脳に栄養を送ったり神経の命令の通り道 などのはたらきがあります。
頭は体重の1割ほどの重さでして、50キロの人ならだいたい5キロです。
けして軽いものではないです、お米1袋が首の上に乗ってることになります。
ここに目とか鼻とか耳とか付いています、首が安定してなくて一輪車みたいに動いていたらテレビも見れません。
動かないように安定させつつ、物を見るためにスムーズに動くという逆の動きをしないといけません。
とくに「動かない事」は筋肉がとっても疲労するので大変です。
後頭部の「後頭下筋群」なんて常に頭を支えてます、疲れまくりです。
体幹バランスについては、背中とも連動しながら支えています。
猫背など現代人の良く行う姿勢だと、首が前に出やすいクセになりやすいです。
重いのがど真ん中にあれば支えやすいですが、中心から遠くなるほどパワーがいります。
ランドセルを普通に背負うのと、両手で持って腕をまっすぐにするのとでは、遠くに持つほうが疲れます。
なので、前方首ってか前方頭の人は筋肉つかれます。
背中も首を後ろに引っ張って支えるので疲れます。
あと首は、脳と体の通り道です。
頸動脈という大きな血管が胸鎖乳突筋の内側を通りますし、脳からでる神経でも特に生命維持に重要な部門が首の表面近くを通ったりしてます。
なんで、頸動脈をしばらく止めてしまえば、脳が酸欠になり失神します。
この首は筋肉・靭帯・骨で支える部分が出来ています。
どれかおかしくなると、他の場所の負担が増えます。
筋肉がこわ張る、トリガーができる、筋膜が癒着するなどあると、そばの血管・神経を圧迫するので頭の方や体の方に影響が出ます。
血管がジャマされると頭、顔の部分に異常が。
神経がジャマされるとカラダ、特に腕などに異常がでます。
脳への血行が大事なので、それは最優先で確保されます。
目や舌、耳や表情筋なんかは最悪血液が行かなくても脳が無事なら生きていけます。
なので、血流が減ると耳とかへの血流をカットすることがあります。
すると「聞こえづらい」とかの影響がでます。
耳の中の組織は血行が2週間くらい滞ると、なかなか回復できなくなります。
神経が骨や関節のズレ、筋膜の癒着なんかで圧迫されると、手とかに痛みシビレ、特にシビレが出ます。
神経の圧迫のある人が、首の圧迫テスト法の1つ「スパーリングテスト」をすると、首を押したのに腕の方までシビレが出たりします。
これも長期間圧迫があると回復に時間がかかったり、回復できないレベルまで行く事もあります。
これらの対策は、筋の緊張や癒着をとる、関節の位置を良い位置で保つ、事につきます。
そのためには、痛みのない状態まで回復させたら、筋力を強化し筋肉関節を柔軟にすることが必要になります。
痛み、シビレのある人は、まずそれを取っていきたいです。
シビレも痛みもツラいのですが、特に血行不良からの頭痛やだるさはツラいので、その簡単な対策を書いておきます。
頭痛は3つのポイントの筋肉をゆるませればラクになりやすいです。
「後頭下筋群」と「胸鎖乳突筋」「斜角筋」です。
後頭下筋群は、だいたい耳の穴の高さのラインで首と頭の付け根にあります。
100均のマッサージ棒を床に立てて、そこにあおむけに寝て、後頭下筋群に押し当て脱力し体重をかけていくのが手っ取り早いです。
メチャクチャ痛かったら加減してください。
胸鎖乳突筋と斜角筋は、首の前や横をつまむやり方がやりやすいです。
首をなるたけ脱力し、力が抜けてるがこわ張って固い部分をつまんでほぐしていきましょう。
耳の近くから鎖骨のあたりまで、まんべんなくほぐすと筋緊張性の頭痛とかならラクになります。
あとは首の関節のズレです。
専門家にやってもらうのがいいですが、周りにいないとか行けない場合はバスタオルを使いましょう。
タテに一回折り、そのまま巻物みたいにクルクル巻いていきます。
あおむけになって首の下にいれます。
首が伸ばされてる感があればいいです、なければタオルを巻き込む、キツすぎれば巻きをゆるくします。
ストレートネックなんかも、数か月かかりはしますが改善方向に持っていけます。
自身でできる対策は、こんな感じでしょうか。
もっと細かい部分は、やはり専門家でないと危険ですね。
首がヤバイと腰も連動してやばくなりやすいので、日ごろから首も健康でありたいものです。