人間は背骨をまっすぐに立てることで、両足を使って歩けるようになりました。
四本の足で移動する動物より、重心は不安定になりましたが、道具を使える等メリットがめちゃ多くなりました。
足で踏みしめ、体幹を使って頭をささえています。
特に、二本の足でうまくささえられるように、腰回りはいつも負担がかかりつつも頑張ってくれているわけです。
背骨、なかでも腰の骨「腰椎」には、重い頭・両腕・体幹と何にもなくても体重の半分くらいの重さが乗っかってます。
60キロの人なら30キロ、それが生きてる間はずっと乗っかるわけです。
電子レンジの上に30キロのモノを置いたら、数日でへこんで壊れそうですけど人体は平気なわけです。
あなたの腰椎はすごいです。
今回は、そんなすごい腰椎についてダラダラ書いてみようと思います。
腰椎は通常5つあります。
上から1~5番と名前がついてます。
5番目が一番デカいのですが、どのくらいの大きさか想像つきますか?
約タテ4cm×ヨコ6cmで高さは3cm。
ノートパソコンで使ってるちっちゃめのマウスより、気持ち大きいくらいです。
案外大きくないですか?
自分が初めて知ったときは、イメージしていたよりも大きく感じました。
これが5つ位タテに重なっているんですが、なんか、すぐ潰れたりズレちゃいそうじゃないですか?
この上に30キロ以上の重さが乗っかるんです。
確実に、コレだけじゃ耐えらんないですよね。
隙間にクッション性のあるモノをはさんだり、テープとかでタテに張り付けて固定したり、ゴムなんかで上の方を引っ張ってテントみたいに支えたりしないと、倒れるか壊れるかしちゃいそうですよね。
実際は、上に書いたの全部やってくれてるんですよね。
すごくないですか?人体って。
立って歩ける、って、実はすごい事なんですよね、色んなバランス使ったり筋肉使ったりしてます。
だから、歩くくらい、とバカにして歩いていないと、どんどん歩けなくなってしまうので要注意。
さっきの腰椎の支え方ですが、
「ゴムなんかで上の方を引っ張ってテントみたいに支えたり」
って固定する方法は、かなり重要なんですね。
上の方を引っ張ってあげる事で、腰椎全体が安定して重さを支えられるようになります。
この引っ張ってあげているモノが「腸腰筋」です。
構造的にも上手く出来ていると思います。
腸腰筋がエンジンの役目もすれば、引っ張って固定するロープの役割もするんです。
腸腰筋を鍛えないと、色々な腰痛になりやすくなる、って事です。
人間は本来2本足で歩くように出来ていない、なので人間と腰痛は切り離せない……
という説がありますが、自分は否定的です。
なぜならば、人のカラダが、サボらず動く生活を2本足で歩いたり走ったりするのに特化している構造になっているからです。
サボればガタガタになりまして、歩くどころの話じゃなくなるのも興味深い点ですが。
人間のカラダ、今回は腰椎をピックアップしましたが、奥深いものがあります。
知れば知るほど、おどろきと発見があります。
解剖学の本も読んでみると興味深いので、読んだことのない方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょう。