腰痛対策

腰痛とスゴイ関連のある仙腸関節について書く

一昔前に流行った映画で「バックトゥザフューチャー」という映画があります。

タイムマシンを作りたい博士と、友人の少年の話です。

タイムマシンというと固定式という印象が強いですが、この作品ではデロリアンという車がタイムマシンになっており、固定式どころかひたすら走ります。

空も飛びますし機関車で押されたりします。

この作品というと、人物よりもデロリアンが物語の軸になっています。

 

腰痛にも、軸となるモノがあります。

仙腸関節です。

 

腰痛というと筋肉だけに意識が行きますが、筋肉がなんで痛んでしまうのか、という所に意識が行かなかったりします。

実際、腰痛になってからフツーの病院に行くと、「筋肉が炎症を起こしていますね」、と言われるでしょう。

それは今の状態を言っただけで、どうしてそうなったのか、どうやったら回復できるのかわかる人間の言う事では無いんですよね。

 

例えば、自分が先週みた腰痛の方への説明をいくつか書いてみます、ちょっと長いですが。

 

「右のハムストリングがこわばって伸びづらくなっているので、前屈する時にくっついている座骨が動けずに起立筋だけが伸びてしまってますね。それで起立筋の一部が軽度の筋断裂を起こしていますね、ココ押すと痛いでしょう?」

とか

 

「ニュートンテストという仙腸関節の炎症を確認する方法で陽性でした、右の仙腸関節に炎症があるので施術していきますね」

など、説明しました。

 

上の返事でも「筋肉の炎症」はあるんです。

で、どこがどうなってんの、という問いに答えています。

答えていないと「筋肉の炎症」です、となるわけです。

 

筋の炎症とだけ言う方は、ぶっちゃけ腰痛に関しての知識が乏しい方の答えです。

 

で、腰痛になると、たいていは脊柱起立筋の一部「多裂筋」と殿筋の一部「中殿筋」の異常や損傷で痛むんですが、その原因として「仙腸関節」がまずおかしくなることが多いです。

 

腰や下半身、動作や上半身を支えるはたらきをする時に、筋肉を動かすのですが、骨格が支えていないと筋肉は動けないんですね。

上半身を支えながら動く筋肉の土台として、背骨や骨盤があるわけです。

中でも「仙腸関節」は数ミリ、数℃動いてカラダの動きを連動させるという大仕事をいつもやっているわけです。

例えるなら、ショベルカーの先端に筆をつけて習字するようなモンです、精密でパワーのいる動作です。

 

で、この関節もまた、違う筋肉や靭帯で支えられています。

が、あまり運動してないとか、座りっぱなしで足回り腰回りの筋力が弱ってると、ここを支える力も落ちます。

そうすると、連結していないといけない場所がバラバラになり、普通に動けなくなります。

本来動くはずの筋肉が動かないで支える役目をしてみたり、本来動かさない関節を動かしたりと「変にかばう動作」を仕方なくしてしまいます。

 

すると、腰回りに異常が起こり、しわ寄せが「多裂筋」や「中殿筋」に来ます。

この子達は何でも屋で、あるていど他の部署の仕事を肩代わりできます。

でも無理してずっと手伝っていると、疲労困憊でブッ倒れます。

それが、カラダで言う所の腰痛です。

 

この「仙腸関節」が普段スムーズに使えていることが腰痛にならない秘訣であります。

マメに動いてケアしてあげて下さい。

 

今回はえらい難解な長文でしたが、読んでもらってありがとうございました。