健康のために走るのはとてもいいことです。
人間は犬よりも強力なアキレス腱を持ち、馬よりも高性能な汗腺をもつので、地上で走ることに特化した生き物の1つだと思っております。
余分な熱を放出できないと、実は命にかかわります、汗ってすごい大事なんですよ。
走る事がいいことなのに、あちこち故障してしまう人があなたの周りにもいると思います。
結論から書いちゃうと、クツはいて走っているから故障します。
生物は、裸で生活できる範囲で生活するのが1番用途にあっています。
しかし、寒い土地・乾燥した土地・湿った土地などで生活するには衣服などが必要になります。
はきものも、行動範囲を広げるため色々発明されました。
わらじやぞうりは、足の関節をどこも邪魔しないので、高性能なはきものです。
クツは足の機能をいろいろ使えなくしますが、寒い時やおしゃれにはいいです。
クツはいて走ると、足の裏が痛くないで走れるのでありがたいです。
でも、足の機能をいくつか奪いつつ、本来の「自分の関節や靭帯の耐久力」を超えて走れてしまうので、反動はカラダの他の部分に来ます。
走ってる最中に、股ズレとか、肩がこるとかは可愛いもので。
足底筋膜炎やら腸脛靭帯炎からハムストリングスが固くなったり、関連して腰痛になったりします。
関節・靭帯の耐久度を超えて走る→反動がくる→悪化した部分が関連して腰痛を起こす
という流れがあります。
運動靴をわらじに変えるのも手ですが、クツはいて走ることで痛めやすい場所はある程度決まっています。
その中で、腰痛に関連のある場所をピックアップし、対策を書いていきます。
①ハムストリングス
走るときのアクセル、前に進む力を生み出します。
くりかえし走ることで筋肉が疲労で固くなり、筋や骨盤まわりのバランスを崩しやすくなってしまう。
走った後に30~90秒、しっかり時計で時間をはかりながらストレッチをしましょう。
②腸腰筋
足を上にあげる筋肉。
大腿四頭筋よりもコチラの方が走る時は重要。
腰をシンプルに反らすとか、アキレス腱のばしの要領で、しっかり30~90秒伸ばそう。
③腸脛靭帯
股関節や膝を動かす時にテコになったり、カラダがブレないように支えている苦労人。
走っているとき、相当に負担をかけている。
伸ばしたい足を上にし、横向きに寝て、背面に伸ばしつつ内転させて90秒伸ばそう。
④殿筋
下半身のパワーの源、ここを使わないと動きも何もない重要箇所。
ストレッチしてもいいし、テニスボール等でぐりぐりほぐしても効果あり。
⑤母趾屈筋
意外と知られていないが、しっかり走れる人・早く走れる人が多用している筋肉。
足の親指から内くるぶしの後ろを通り、ふくらはぎの中ほどまで伸びている。
壁に足裏をつけて、膝伸ばしたまま壁に近づく体勢で伸ばせる。
直に腰につながっていなくても、腰痛を引き起こしやすい場所なんです。
今回のは腰に関連した場所を羅列してみました、膝を痛めるバージョンは後日作成予定。
本来の使用法で使っていないのだから、故障しちゃうのは当然ではあります。
それでも、知恵と経験でカバーできるのが人間のすごいところ。
負担をかけて無理しつつも、バランスを取っていけたら大丈夫です。
以上、ご参考まで。