物事は結果でなく、原因の方を改善すると効率がよいです。
朝おきれないなら、夜はやく寝る、とかね。
腰痛、というと腰にばかり注目しますが、体幹や臀部の方にこそ腰痛の原因があることが多いです。
腰痛でも、腰ばかりもんでいても良くならないのは、痛くなってる原因が腰でない事だったりしますね。
それに、ふだんよく意識して動かす場所や、目につく場所はわかりやすいですが、普段見ないし動かしても意識していない場所はわかりにくくなってます。
臀部の筋肉は、歩いたり踏ん張ったりする時に必ず使う最重要な筋肉なんですが、ジムで行われているウエイトトレーニングでも、腕や胸筋はみんなやってますがお尻はやらない人もいますからね。
人気のないトレーニング部位でもあります。
お年寄りになると、おしりの筋肉がゲッソリ落ちてしまい、歩くのにもフラフラしてる人が多くなります。
生物として重要な筋肉なので、歩くとかスクワットはずっと続ける事をオススメします。
腰痛対策としても重要です。
臀部の筋肉と骨盤の関節がスムーズに動くことで、上半身を支えつつ移動ができるのですが、ここの筋肉が堅すぎたり、支えられないくらい弱かったりすると、背中や足、腰の筋肉が負担をかばって痛めることになります。
この殿筋、何層かにわかれています。
まず、大殿筋・中殿筋・小殿筋の3つ。
あとは梨状筋という股関節と仙骨を補助する筋肉があります。
このなかで中殿筋と梨状筋は姿勢を保つのに、骨などを引っ張って土台の役割をがんばってつとめています。
この2つが限界をこえて疲労してしまうと、バランスが崩れて腰痛になりやすくなります。
腰痛の施術で狙う場所ですね、多裂筋と同列くらいにひんぱんに狙う所です。
中殿筋のくっつく骨盤のへりの部分とか、梨状筋の仙骨よりの部分なんぞをハリ治療するとビンビン響きます。
凝り固まった筋膜がゆるんでくるとウソみたいに動きやすくなるので、ハリを打つ方としてもやりがいある場所になっております。
ちなみに、ハリで凝り固まっている筋膜をスコンと突き抜けると「ズーン」とした感覚を味わいます。
それは「ハリのひびき」といって、筋肉の圧迫がへり血行が良くなるし、痛みも軽減するサインです。
いやがる人もいるので、そんな時は筋膜をゆっくり抜くようにします、そうするとヒビキが起きにくいです。
なれた鍼灸師なら自在にヒビかす事ができるので、興味があればお願いしてもいいかもです。
殿筋と腸腰筋が綱引きしているような骨盤回りでして、殿筋の柔軟性が大切なんですね。
かるく張ってる方ならストレッチを、すごい人ならテニスボールを、運動不足の方ならウオーキングとスクワットをしましょう。
臀部の筋は体積が大きいので、強化することでパワーと血行を増やせます。
ぜひ強化・柔軟性向上をしていきましょう!